グローバルIPアドレスの確認をコマンド化する

「Dynamic DNSサービスで定期的にDNS更新をしなきゃいけないけど、固定IPじゃなくて変わった時に調べるのが煩わしい」

といった時に手作業が発生しないようにWeb APIがあるサービスを使ってコマンド化しておき、cronなどで自動実行できるようにしておきます。

実行環境

  • CentOS 7.6
  • curlコマンド
  • jqコマンド

Web APIがあるグローバルIP確認サービス

ドメイン創設年をサービス開始年として判断しています。

ip-api.com

サービス開始:2012年

whois情報や緯度経度も返してくれるスーパー便利API。

httpbin.org

サービス開始:2011年

リクエストを編集したりBasic認証を付けてシミュレーションしたり、も出来るプログラマ向けAPI。

inet-ip.info

サービス開始:2013年

レスポンスフォーマットはjson、yaml、toml。

globalip.me

サービス開始:2014年

レスポンスフォーマットはjson、csv、xml。

ip-api.comでグローバルIP取得を自動化

今回はip-api.comを採用します。

コマンドラインJSONパーサ「jq」をインストール

Web APIが返却するフォーマットは大半JSONに対応している為、curlで受け取ったJSONを解析できるようにjqコマンドを入れておきます。

# yum install jq

インストール:
  jq.x86_64 0:1.5-1.el7

結果をjsonで貰う

ip-api.com/jsonをGETするとjsonが貰えます。

# curl -Ss http://ip-api.com/json/ | jq
{
  "as": "プロバイダ",
  "city": "市区町村",
  "country": "Japan",
  "countryCode": "JP",
  "isp": "プロバイダ名",
  "lat": 緯度,
  "lon": 軽度,
  "org": "組織名",
  "query": "IPアドレス",
  "region": "13",
  "regionName": "Tokyo",
  "status": "success",
  "timezone": "Asia/Tokyo",
  "zip": "郵便番号"
}

queryキーにIPアドレスが入っていることが分かったのでjqコマンドで抜き出します。

curlの-sで余分な進捗表示を消し、-Sでエラーは表示するようにしておきます。
jqの-rオプションはダブルクォートを省いて表示してくれます。

# curl -sS http://ip-api.com/json/ | jq -r '.query'
118.xxx.xxx.xxx

無事自宅のグローバルIPアドレスが取れました。