GitLab

GitLab12.2.1をCentOS7.6にインストール

投稿日:2019年8月26日

  • 会社のコンプライアンス的にgithubが使えない
  • 個人開発しているプログラムを完全にプライベートで管理したい

GitLabを家庭や社内でオンプレで使えばこれらのニーズを満たすことが出来ます。

留意点としてGitLabをインストールするPCは最低4GByteのメモリが無いと動作が重くなります。快適に使うには最低8GByteはメモリを積んだ方がいいです。

またGitLabはバージョンアップサイクルが早く、インストール方法も頻繁に変わる為、インストールの際は公式サイトを参照してインストール手順を確認した方が無難です。

利用想定

  • 個人利用、または社内ネットワークに閉じたリポジトリを想定
  • ポートは18080を使用(80や8080はapacheやtomcatが使っているので)
  • インターネットに出さないのでHTTPS化はしない

インストール前の準備

依存モジュールインストール

# yum install -y curl policycoreutils-python openssh-server
# systemctl enable sshd
# systemctl start sshd

postfixのインストール

マージリクエスト通知他をメールで送信する用。mattermostなど他の通知手段を使うなら不要ですが一応入れます。大概既にインストールされているはず。

# yum install postfix
# systemctl enable postfix
# systemctl start postfix

18080ポート開放

GitLabはデフォルトでは80ポートを使いますが、インストール時に18080に変更します。

# firewall-cmd --add-port=18080/tcp --zone=public --permanent
success
# firewall-cmd --reload
success

インストール

gitlabのyumリポジトリ情報を追加

# curl https://packages.gitlab.com/install/repositories/gitlab/gitlab-ce/script.rpm.sh | bash

    (snip)

Importing GPG key 0xE15E78F4:
 Userid     : "GitLab B.V. (package repository signing key) <packages@gitlab.com>"
 Fingerprint: 1a4c 919d b987 d435 9396 38b9 1421 9a96 e15e 78f4
 From       : https://packages.gitlab.com/gitlab/gitlab-ee/gpgkey
Generating yum cache for gitlab_gitlab-ee-source...

The repository is setup! You can now install packages.

/etc/yum.repos.dにgitlab_gitlab-ce.repoが入り、yum installの準備が出来ました。

gitlab-ceをyumインストール

シェル変数「EXTERNAL_URL」にインストール後のアクセスURLを設定することで、インストール後に別途設定する手間が省けるようになりました。

今回は「http://インストールPCのIP:18080/gitlab」でアクセスしたいので以下のように実行しています。

# EXTERNAL_URL="http://192.168.0.4:18080/gitlab" yum install -y gitlab-ce

   (snip)

  * service[grafana] action restart
    - restart service service[grafana]

Running handlers:
Running handlers complete
Chef Client finished, 530/1428 resources updated in 04 minutes 08 seconds
gitlab Reconfigured!

       *.                  *.
      ***                 ***
     *****               *****
    .******             *******
    ********            ********
   ,,,,,,,,,***********,,,,,,,,,
  ,,,,,,,,,,,*********,,,,,,,,,,,
  .,,,,,,,,,,,*******,,,,,,,,,,,,
      ,,,,,,,,,*****,,,,,,,,,.
         ,,,,,,,****,,,,,,
            .,,,***,,,,
                ,*,.



     _______ __  __          __
    / ____(_) /_/ /   ____ _/ /_
   / / __/ / __/ /   / __ `/ __ \
  / /_/ / / /_/ /___/ /_/ / /_/ /
  \____/_/\__/_____/\__,_/_.___/


Thank you for installing GitLab!
GitLab should be available at http://192.168.0.4:18080/gitlab

For a comprehensive list of configuration options please see the Omnibus GitLab readme
https://gitlab.com/gitlab-org/omnibus-gitlab/blob/master/README.md

  検証中                  : gitlab-ee-12.2.1-ee.0.el7.x86_64                                                                            1/1

インストール:
  gitlab-ee.x86_64 0:12.2.1-ee.0.el7

完了しました!

インストール後に公開URLを変更したい場合は/etc/gitlab/gitlab.rbを編集します。

## GitLab URL
##! URL on which GitLab will be reachable.
##! For more details on configuring external_url see:
##! https://docs.gitlab.com/omnibus/settings/configuration.html#configuring-the-external-url-for-gitlab
external_url 'http://192.168.0.4:18080/gitlab'

再設定後、gitlab-ctl reconfigureを実行すればgitlab.rbの設定がGitLabに反映されます。

動作確認

ブラウザでhttp://インストールPCのIP:18080にアクセスすると管理者ユーザ(root)のパスワード設定を求められるので、8桁以上のパスワードを設定します。

ログイン画面に遷移するので以下を入力。

  • Username or email : root
  • Password : 先ほど設定したパスワード

管理者でGitLabにログイン出来ました!

GitLabインストールは至れり尽くせり

GitLabをインストールすることが出来ました。書いたプログラムのバージョン管理はこれで完璧です。

GitLabはnginx、redis、rails、unicorn、PostgreSQL他多数のプログラムで構成されていて、以前はインストールするにはそれなりの知識が必要、ハマリポイントも有りました。

この煩わしさは自動インストール出来る、今回のインストールでも使用した「Omnibus」機能がリリースされた2015年から解消されています。

Omnibus機能は現在も改善が続けられていて、当初より更に簡単にインストールが出来るようになっています。バージョンの違いで上手く動かず、時間を浪費するようなことが無くなってありがたい限りです。

インストールが簡単、かつ機能的にもgithubに勝るとも劣らないオンプレGitLabは、完全プライベートなgitリポジトリが欲しい方のニーズに十二分に応えてくれます。

-GitLab
-

執筆者:

関連記事

GitLabのリポジトリを複製して引っ越しする

目次1 はじめに2 環境3 引っ越し開始3.1 ①GitLabで引っ越し先リポジトリを作っておく3.2 ②旧リポジトリのミラーリポジトリを開発用PCに作る3.3 ③ミラーリポジトリに入って内容物を確認 …

Omnibus版のGitLab、Mattermostデータベースに外部ホストからJDBCで接続

Omnibusで入れたPostgreSQLは、 Unix Domainソケットで接続待機Peer認証で認証 していて外部からの接続は出来ないことが前回分かりました。One IT Thing  …

Mattermostのチャンネル発言数をMetabaseでビジュアル化する

オンプレGitLabでMattermostを使えるようにした後の活用法として、「ナレッジチャンネル」を運営してチームの知識を共有する営みをしている開発現場も多いと思います。 ミーティングではなくチャッ …

GitLabのIPを変更したらMattermostにログイン出来なくなった話「the redirect uri included is not valid. 」

目次1 発端2 環境3 GitLabのIP変更設定を開始4 そしてハマる5 解決6 結局どこに設定が保存されていたか7 まとめ 発端 先日オフィスの引っ越しが有りネットワークセグメントが変わる為、Gi …

社内プライベートMattermostを立ち上げてChatOpsする

社内開発チーム内のコミュニケーション、上手く行っていますか?メンバーが世界各地に散らばってないなくても、意外と心は離れているかも知れません。 プライベートなGitLab12をCentOS7にインストー …

 

shingo.nakanishi
 

東京在勤、1977年生まれ、IT職歴2n年、生涯現役技術者を目指しています。健康第一。